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「えぇ、あなたは今ミラージュで二番目に強いです。言ってませんでしたっけ?天無君はミラージュのエースなんです。純粋な戦闘力では天無君はミラージュで二番目に強いんです。炎の能力を含めると三番目になりますが」
そう言って皐月は頼斗の方へ、正確には頼斗にくっついている霞の方を視線を向けた。
「へ?もしかして霞が?」
頼斗が霞の方を向くと、霞は得意気な表情で、「……凄いでしょ」と言った。
「どうして?って表情ですね……覚えてますか?天無君の炎の能力を」
「あぁ、確か触ったやつの炎を使えるんだよな」
頼斗の言葉に皐月は頷く。
「はい、そうです。なので天無君の場合、炎は戦闘力に直接関係ありません。相手の炎をコピーしてしまえば炎の強さは同じなんですから……しかし、霞ちゃんの場合は別なんです」
「そうか、霞の炎の能力は消えるだから、触れないのか」
皐月は「はい、その通りです」と言って頷いた。
「でも姿を消されても天無なら何とか触れられそうだけど」
頼斗の疑問に、落ち込んでいた天無が答えた。
「霞は元々純粋な戦闘力なら四番目に強いんッス。だから姿を消されたら俺でも触れるのは無理ッス」
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