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「あぁ、言い方が悪かったですね」
ますます混乱していく頼斗を見て、皐月は苦笑いしながら言った。
「えぇっとですね、私たちは毎日と言っても過言でないくらい、多くの魔物と多くの戦いをしています。その中で会った魔物の種類もかなりの数です」
「ちょ、ちょっと待ってくれ、SSクラスの魔物ってそんなに多いのか?」
頼斗の質問を受け、皐月は「あっ」という顔をし、「そのことも話さなければなりませんね」、と言って説明を始めた。
「今私たち、というか頼斗君たちがSSクラスと呼んでいるのは、特徴があり他と完全に区別できるものです。例えばサラマンダーやウンディーネなどです。しかし、これらのように特徴が無く、ただ単に強いだけの魔物もいます。そういう魔物はウルフと同じ姿をしていたり、吸血鬼と同じ姿だったりと、強さ以外は学園で習う魔物と一緒のモノが多々いるんです。そういう魔物たちを私たちが一々名前を着けて呼ぶ必要はありません。なので、特徴が一致している下級魔物の名前で呼んでるんです」
皐月が一気に説明したため、頼斗は話を頭に入れるだけで精一杯だった。しかし、整理している内に1つの疑問が浮かんできた。
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