感覚

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  達也は一晩中考えた。   俺(自分の気持ちに素直になろう。)   考えた果てに達也が出した結論だった…    俺は今机に向かいボーっとしている。   宿題がなかなか手につかない。   時計はもう10時を回っている。 さっきからこの状態が1時間は続いている。   時間が経つのが長く感じられる。   俺(早く学校に行きたい…)   いつしか達也はあのダルい学校に行きたいと思うようになっていた。     俺(宿題をさっさと終わらせて寝よ!!)   俺は長く流れて行く時間に耐えられなくなった。   俺(寝ればすぐ朝になる!)   そう考えた達也は、ベッドに大の字になって天井にあの子を思い浮かべた。  
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