感覚

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  俺(あの子柚依ってのか…)                 何も接点のない達也にとって名前がわかっただけで嬉しい。1人心の中で盛り上がっていた。   そして、ふと思い出す。         俺(なんで逃げて行ったんだ?もしかして嫌われた?)   根拠のない不安が達也を襲った。 なるべくプラスに考えたが根拠が無いためマイナスな方へと考えてしまう。   朝のことがあったために今日1日の授業は上の空だった達也。                    帰りのホームルームを終えた達也は階段へと走っていた。 しかしまだ誰も階段を下りてくる者はいない。   達也は呼吸を整え柚依が来るのを待った。            俺(名札無くて困っただろうな…やっぱすぐ届けるべきだったかなぁ…)             1人考え込んでいた達也に和樹が話しかけてきた。         和樹「なぁなぁ~帰ろう~」           まったくだるい口調だ。   俺はいつものように言ってやった。  
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