始まりの鐘は学校のチャイム

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~学園長室~ 「ふぉっふぉっ。2人共、ここまでご苦労であったな。」 「二度とあんな駅登りとうないわ‥‥」 「そりゃあそうじゃ。ここの住人にその気を起こさせんために作られとる駅なんじゃからな。そうほいほい次元列車に乗られたらたまらんわい」 次元列車とは、その名の通り、次元と次元を繋いて行き来できる列車。 通常、普通の人間が暮らしている、ビルが建ち並び、電気で溢れている世界は3次元。縦、横、高さで構成されている。 そしてここは、便宜的に、代表的な魔力の属性系統である光、火、水、土、氷、風、雷、闇と名付けた次元8つを足して、11次元。 向こうからこちらを見たり感じたりすることは一切できない。そして逆もまた然りだが。土地は同じなのだ。 「まあ、そんなことはいいとして、入学についての話をさせてもらうぞ?」 学園長は勝手に話を始めた。なにせこの2人、片やソファーに寝転がり、片や机に足を乗せ、聞いているのかどうか怪しいのだ。
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