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      『えーだって可哀想じゃん…。』       さっちゃんのまんまるな目の中に涙が溢れてきている。       『…………』       お兄ちゃんは黙ってしまった。       そしてそんなさっちゃんを見て、少したってからお兄ちゃんが言った。       『わかった❗』     『お家じゃあ飼えないけど、近くの橋の下に秘密の場所があるんだ。』     『そこなら、雨だって大丈夫!』     『毎日ご飯をあげにこようよ。』       『サチコとお兄ちゃんの秘密だぞ!』      
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