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それは雲ひとつない晴天の日の事だった
弘美が死んだ
買い物へ行く道中、指定危険区域に迷い込み、マイマイカブリに殺された。
ワープを使う間もなく後ろからガブリといかれたらしい。
即死だったそうだ。
あまりにも突然な出来事でうまく状況が理解できない。
多分弘美が死んだところで世界は変わらないだろう。
それでも間違いなく、あのはにかんだような笑顔はもう二度と見られない
あの鼻にかかるような声も聞く事はできない
まるで心にぽっかり大きな穴ができたように
ジグソーパズルのピースが、どこかへいってしまったように
俺の心にはとてつもなく広くて深い虚無の空間ができた
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