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「レイちゃん…。」
ハッと我に戻り手を引っ込めた。
「どうした?」
「ごめんね…。すぐ元気になるから…。」
「無理するな。寝てろよ。」
起き上がろうとするレナを肩を掴み制する。
レナが再び横になるのを確認し、レイも隣にドサッと音を立てて横たわる。
「早速足手まといになっちゃった…。」
「気にすんな。俺も今日は疲れたよ。」
「優しいね…。レイちゃんは。」
「別に。なぁ、何でお前仮面なんか被ってるの?それにその黄緑色の髪…。」
レイは気になっている事を躊躇うことなくレナに聞こうとしたが、当の本人はかわいらしい寝息をたてて眠っていた。
「寝るの早いだろ…。」
そう言っているレイも3分後にはいびきをかいて眠っていたことは黄緑色の髪をした少女しか知らない。
「とうとう…か。」
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