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宿の小窓から帝都の高い建物が見える。
ここは、帝都の隣の村、ネイビー。
レイは、ギシッと音を立てながら宿のベットに寝転んだ。
レナは、
「久しぶりにお風呂に入れる~!何日ぶりだろ~。とりあえずシャワー浴びてくるから覗いちゃ駄目だよぉ~?」
と言いながらバスルームに向かって行った。
(誰が覗くんだよ…ロリコンじゃねぇし。)
ザー
シャワーの音が部屋に響く。
(風呂に入る時、仮面はとるよな…?)
横目でバスルームに目を向ける。
ザー
(少しだけなら…。)
そろーりと気付かれないようにバスルームの中を覗く。
(うわっ、肌白いなぁ。ん?どちらかと言えば青白い…って何やってんだ俺。)
我にかえり、急激に恥ずかしくなったレイはその場を離れようとした。
「何してるの~?」
間延びした声が真後ろから聞こえてきた。
「あ…えぇと、そのですね…。」
声がしどろもどろで情けないレイの後ろ姿を見て、レナはクスリと笑う。
「そんなに私の顔が見たいの?」
「あぁ、その、うん…。」
(バレてる…。)
「残念だけど、見ない方がいいよ。」
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