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「なんで?」
「何も言えないの。今の私とレイちゃんじゃ言えない。それに…。」
「レイちゃんの抱えている過去やしがらみを私は知らない。」
「!?」
レナの抱きしめる力が徐々に強まる。
レイの体が微かに震えているのをレナは見逃さなかった。
「お互いが過去の事を話せる時まで待とう?」
「…ああ。」
「ねぇ、レイちゃん?」
「何?」
「そろそろ服着たいなぁ。」
「は!?お前まだ着てなかったのかよ!?」
「レイちゃんが覗きにくるからだよ。」
「う゛っ…。それは…。」
「変態レイちゃん~!」
「変態じゃねぇ!!!」
先程までのシリアスな雰囲気がレナの発言で和やかな空間になっていた。
(侮れないな…このチビ。)
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