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「へ~え…あっそう…ふ~ん。僕はわざわざ時間割いてお前と話してやってんのになぁ?」
「悪かったな。知る必要ないだろ?」
「そこまで拒む必要もないだろ?」
ニヤニヤと笑う少年。
ムカつくガキだと内心で毒づきながらもレイは覚悟を決めた。
「俺はお前の組織…ヤチシュと似たような存在だ。帝都を憎んでいる。詳しくは言えないが俺は今、あるものを探そうと旅を始めた。」
そこまで話し、一息ついて先程に買った酒をグビッと飲んだ。
「まだ始めたばかりだがな。まぁ、仲間は出来たけど。」
「仲間?どこにいるんだ?」
「寝室でぐっすり寝てるよ。お前と同じくらいの年の頃だ。」
ふ~んと相槌を打ち、くせ毛の茶色の髪を乱しながらボリボリと掻いている。
「そいつ男?」
「いや、女だ。」
「女ぁ!?!?!?」
元から細い目がより一層細くなっている。
「なんだよ?」
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