始まりが君だった

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はぁはぁ レイは水辺を探して走っていた。 だが、負傷した足や腕がレイの体力を徐々に奪っていく。 「やべぇな…思ったより深手を負ったみたいだ。とにかく泉か何かある場所に出ないと…ん?」 ぶつぶつ呟いていると、森がざわめきだした。 ざわざわ 走っていた足を一端止めると森の奥がなにやら異様に淡く光っていることに気付いた。 (なんだ…?新手の獣か?いや、そんな気配ではないな…。) レイは誘われるように光を放っている森の奥へとフラフラしながら足を進めた。
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