第1話

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  【よし。ココで声かけて今宵は確変入れるぜ。】   太一は気合いを入れるため、買ったばかりのコーヒーを勢いよく一気に流し込んだ。   だが勢い余って半分以上口の横からこぼれさせてしまう太一。   そして一言   「へへへっ。アンタなかなかやるじゃねーか…。」   と小さく呟き、口から滴り落ちるコーヒーを手で勢いよく拭った。   そして自信満々でチラリと彼女の方に目をやった。   が、彼女は冬ソナに夢中でまるで気づいてない様子であった。   太一はガックリ肩を落とした。 すると     「コレ使いなよ。」     メグミちゃんの逆隣から少しハスキーな天使の声と可愛い可愛いハンカチが、 おもくそ呼ばれた方に振り向く太一。       「私見たのよ。林さんがカレーにヒ素入れるトコ。」       【またお前かい。】       太一は13枚目の札を取り出し、途方に暮れた                 ひであきー☆
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