第1話

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  次の日 太一は身支度を整えると 急いで昨日の場所に向かった     少し緊張しているせいか 手が微かに震えている       みのもんた みのもんた     二回呟いた     そう、太一にとって「みの」は死んだ親父ソックリだったのだ       緊張が解れる       みのもんた みのもんた       その時 運転する車のラジオから 「冬のソナタ」のメロディが聞こえてきた     一昨日にパチンコで負けた感情が沸き上がった次の瞬間…       「本日新台入れ替え」     ド派手な看板が目に飛び込んできた       時刻は8時45分       大学ではパチンコ・パチスロサークル       気が付くと、太一は行列の最後尾に並んでいた…         みのもんた みのもんた     一人呟きながら…                 笑ちゃんパパ
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