89人が本棚に入れています
本棚に追加
次の日
太一は身支度を整えると
急いで昨日の場所に向かった
少し緊張しているせいか
手が微かに震えている
みのもんた
みのもんた
二回呟いた
そう、太一にとって「みの」は死んだ親父ソックリだったのだ
緊張が解れる
みのもんた
みのもんた
その時
運転する車のラジオから
「冬のソナタ」のメロディが聞こえてきた
一昨日にパチンコで負けた感情が沸き上がった次の瞬間…
「本日新台入れ替え」
ド派手な看板が目に飛び込んできた
時刻は8時45分
大学ではパチンコ・パチスロサークル
気が付くと、太一は行列の最後尾に並んでいた…
みのもんた
みのもんた
一人呟きながら…
笑ちゃんパパ
最初のコメントを投稿しよう!