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黒いピカピカの革靴が、水たまりを跨ぐ。
革靴の後を小さなスニーカーが……?ピタリと、水たまりの縁に止まったのが水鏡に映った。
黒い革靴がきびすを返すと、小さなスニーカーは上へ上へと……そして水鏡から消えた?
「こんにちは。拍手華子さんは、ご在宅でしょうか?」
こんな、小学校の低学年に向かって『ご在宅』などとぬかす唐変木のストコドッコイはどんな奴か?
と、初音が顔を上げると……
いかにもエリートという風体のカッコいいスーツマンが、幼稚園くらいの子供を抱いて立っていた。
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