春野君の災難

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「ご飯一緒に食べよう浩輝」 「…………」 「明日一緒に映画行かない?浩輝」 「………………」 「聞いてる?聞いてくれてるかい浩…」 「うっっるせぇえ!!!!」 ―ゴッ!(殴) 「いたいっ!」 こんにちは。春野浩輝です。 いつもと調子が違うと思ったアナタ。 ごめんね~。だってぇこの口調だと、見てて疲れちゃうでしょ~? って、事で…どうも。素のはるりんです。 ついでにいうと、今のカッコもウィッグとって、男子服着てスッピンはるりんでお送りしています。 「ひどいじゃないか浩輝…なんで殴るんだい」 「黙れっ」 「そんな事したら浩輝の綺麗な手が赤くなってしまうじゃないか」 「じゃぁこっちで」 ―ゴン 「いたいっ!」 俺が蹴りだした足が目の前の男の顔面にめり込む。 俺に蹴り飛ばされたこの男(変態)。 名前は中里十夜。 17歳。 高校2年生。 顔は俺が驚くくらい整ってる。切れ長の目にくっきりした二重。顔のラインもシャープで鼻筋も通ってる。イギリスと日本のハーフらしくて色素も薄いし、ついでに均整の取れた体に身長186。 こいつが笑うと周りの女の子が、ほぅっとため息をつくくらい。 ただ問題はドM変態ってところかな。 とりあえず、この男が俺につきまとうことになった5日前の話をするよ…
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