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薄暗い店内に入ると、
笑顔の女の子の写真が
数枚並んでいた。
それを横目で見ながら、
男の後を歩く。
やかましい程の音量で
テンポのいい音楽が
流れていた。
遥奈は、
ひとつのボックス席に
案内された。
2人がゆったり座れる程度の
低めのソファーに腰を下ろす。
間もなく、さっきの男が、
オレンジジュースを持って
遥奈に差し出しながら、
隣に座った。
「仕事の内容はね…」
男は慣れた口調で
説明を始めた。
この店は、
所謂ピンクサロンだ。
その内容を、
遥奈は
想像してなかった訳ではない。
だから、
それ程の驚きは、なかった。
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