復讐編2話~出会い=復讐の始まり~

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間違いない… あの二人だ…! 何年も捜してきた…一族の仇! 「久しぶりだな…神王…魔王!」 「……?」 「君は…どこかで会ったこと…」 アルベルの言葉を聞いても、あまり身に覚えのない様子の二人 やはり…覚えていなかったか… 所詮、俺らの一族はどうでもよかったということか…… 「アル!」 少し遅れてアリューゼが部屋に入って来る その瞬間、 「「なっ!?」」 神王と魔王の表情が変わった 驚愕、懺悔、恐怖が混ざったような表情だった 「まさか…アル…?」 「アル君なのかい…!?」 「…久しぶりだな」 名前が出てようやく思い出したか やはり俺はその程度の存在でしかなかったか… 「まさか…生きていたのかい?」 細身で銀髪の男、魔王ルシファーが驚愕の声を漏らす 「そんなに残念か?…まぁ無理はないか。完全に滅ぼしたと思っていた一族が、今こうして生きてるんだからな」 「違う!アル君それは――」 「違う?何が違うっていうんだ?随分変わったな…魔王ルシファーともあろう者が言い訳か?」 アルベルの言葉には殺意が混ざっている 「アル!あの件は確かに俺達が悪かった!それは認める…だが――」 一方的に言われているルシファーをガッチリとした体つきをした神王、ラファエルがフォローしようとするが… 「貴様も言い訳か?神王ラファエル…そんなの、聞きたくもない!」 アルベルが怒鳴った瞬間、周りの時間が止まったかのように周りが静まる… 「よくもぬけぬけと…謝ればそれで終わると思っているのか…?許されると思っているのかッ!?」 アルベルの言葉に、その場に居た誰もが何も言わなかった いや、言えなかった… 「俺達が何をした!平和に過ごしていただけなのに…争いなんか、望んでいなかった!全部お前達のせいだ…無意味な戦争なんかに関係のない者を巻き込んだお前達が!」 アルベルは、ルシファーとラファエルに明らかな殺意を向けていた 「…本当なら今ここでお前達を殺してやりたいが…関係ない者達を巻き込む訳にはいかないから何もしない…だが」 言いながらアルベルは踵を返し 「次会う時は容赦しない…!」 そう言うと、いつの間にかアルベルは全員の前から姿を消していた…
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