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「さて…何から話せばいいか…」
アリューゼ達は今、ルシファーとラファエルから事情を説明してもらうべくリビングでソファーに座っていた
「そういえばアルの奴…一族が滅んだとかどうとか言ってたけど…アルの種族ってなんなんですか?」
「そこからか…まず、アル君の種族は聖獣族という一族だ」
聖獣族…?
「聖獣族って…あの聖獣族でございますか?」
「ベルは知っているのか?」
「あぁ。少しくらいなら聞いたことがある。だが…」
何かを知っているような口調でベルが言う
しかし、にわかに信じがたい話しなのか顎に手をあてる
すると、今度はソルとルナが口を開いた
「あ、それなら私も知ってるわ。確かその名の通り聖獣達の使者、または聖獣と共に過ごしている一族ね」
「私も知ってるよ!でもそれって…お伽話でしか聞いたことないな」
「…お伽話の一族がアルの種族だっていうのか?そんなの――」
「信じられないってか?そりゃそうだよな。俺達も最初は信じられなかった」
アリューゼの言葉を遮りラファエルが言う
そしてラファエルがルシファーに視線を向けると、ルシファーは頷き話しの続きを始める
「だけど…その一族は存在していたんだ。表面上では人間のフリをしてね…」
「そして俺達が聖獣族を見付けてから間もなくその一族は滅んだ…」
ラファエルがそこまで言うと、ラファエルとルシファーは何故か顔を伏せた
「ちょっと待ってください…それじゃあ、なんでアルは二人にあんなことを言ったんですか?」
『次会う時は容赦しない…!』
そう言っていた…
二人に明らかな殺意を向けて…
「その聖獣族を滅ぼしたのが…」
「…私達なんだ……!」
「―――え?」
なん…だって?
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