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長い長い暗い暗い…冬が到来。 例年よりも暗く長く感じるのは夜と共に奴らがしのびよってくるから…。 誰しもが家のカンヌキをがっちりとかけ、息を潜める。 「存在してはいけない…」 「存在してはいけないのだ…」 硬く目を閉じ、余りにも短い陽射しを待つ。 その陽射しも…人々の味方ではなくなってきている。 まるで彫刻の様に大人達は息を潜め、子供達はヌイグルミの様にベッドに突っ伏した。
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