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冷たい冷気がミシミシと音を立てながら近づいてくる…。 ミシミシ…ミシミシ… 彫刻の頬を冷気が撫でる。 冷気が爪痕を残す。 「…存在してはいけない」 「存在しないのだ…」 生暖かいはずの血が、床に落ちる前に頬で凍る。 ハァー 吐息が耳をくすぐる。 硫黄の様な臭いが辺りを充満している。 すぐそばにいる!
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