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恐怖は時として抗いがたい恍惚を運んでくる。
堪らなく今何が起きているのか?目の前を確かめてみたくなるのだ。
例えそれが最後の映像となろうとも…
「死にたいのか?」
低い声が意識に「恐怖」を思い出させた。
じりじりと頬に痛みを感じる。
「生きてる…」
「またしても生き伸びた…」
ミシミシと冷気が去って行くのを感じる。
目を閉じ息をこらす。
耐え難い臭いも去って行く…ホッと息を吐き出した。
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