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生き延びた者達は・・・我先にと扉へと走る。
震える手で確認するのだ。
何もない・・・それはまた今夜も見てはいけないものに怯えながらもまた日一日と生きる事を意味する。
震える手に生暖かい感触がある者は・・・扉に描かれた『×』・・・死の宣告が記された家の住人は決して『死』から逃げることはできない。
何も無い赤黒い池と化してしまうのだ。
それは大人も子供も女性も男性も関係なく、また金持ちも貧乏人も働き者も怠け者も関係ないのだ。
だた扉に『×』の印があれば・・・その家の人間には翌朝は訪れない・・・。
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