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第6章天武隊編成
【菊水 金剛 多々良 と続いた回天隊の泊地攻撃は、湾口に造られた、防潜網や区逐艦による警戒により、仲間の回天が撃破されたり、イ号潜が撃沈されたりし、泊地攻撃は難しくなった。】
ついに潜水艦本来の洋上攻撃に的を絞り、新に輸送潜水艦も回天隊編成に加わった。
歴戦の【イ-47はイ-36】とコンビを組み、天武隊を編成した。作戦海域は沖縄マリアナ諸島の間辺りとした。
【イ-47潜の回天塔乗員は多々良隊と同じメンバーであった。】
【柿崎】
「また 御世話になります! 折田艦長のイ-47潜なら、心配無いです よろしくお願いします」
【折田】
「また お前達か~! もう次は無いぞ!」
【柿崎】
「はい、今度こそ!敵をあっ!と言わせて見せます!」
【折田】
「……まぁいい! 艦内は解っているな!」
【柿崎】
「はい、ご心配無く! では 失礼します」
柿崎達は前回の出撃で助かった事で海軍で一番信頼がおける、艦と思い自らイ-47潜に志願為たのだった。
回天戦でもう数隻を失っていた為だった。
【4月20日
光基地を出撃した 多々良隊の時は散々米軍にやられたので、豊後水道を出る前に全ての点検を為たのだった。
【折田】
「魚雷室 93及び計器 発射管 圧搾空気等異常無いか?」
【魚雷室】「全点検項目異常無し!」
【折田】
「回天及び 固縛バンド 電話線 は良いか?」
【回天整備兵】
「はい 全て異常無し!」
【折田】
「聴音室 聴音機は どうだ?」
【聴音室】
「 感度良好であります!」
こうして折田善次艦長は自分の目で艦内点検をした 艦を守り 生還するため。
【写真は出撃記念の撮影 桜を手に】
左から横田二飛曹 古川上曹 柿崎中尉 前田中尉 山口一曹 新海二飛曹
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