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【川久保達】
私達の代わりに倍の8名が生還し目出度い事です!
【陸軍兵士】
あ あ ありが がと うう…
【川久保】
これは 自分達が使っていた物ですが良かったら使って下さい!
【陸軍兵士】
う う う~
【佐藤】
大丈夫です間も無く自分達は必要無くなります。
【陸軍兵士】
泣…あ あ あり りがとう ご ございます
奇跡的命拾いした8名とこれから死地へ向かう4名があまりにも対照的な出来事にイ-47潜の乗員は言葉が無かった。
又 折田は川久保の次兄とは同期であり、川久保の事は知っていた、だから よけいに 悲しみがこみあげ、艦長室で独り目を押さえていた。「 あの輝君が大きくなって海軍に入り今や回天塔乗員とは、時のいたずらか」
折田は再度軍医長の世話に なることに。
【折田】
医長 また お世話掛けます!
【軍医長】
艦長またですか? 薬は前回と同じ物を出して置きます。
【折田】
川久保中尉が…参ったな~ぁ…は~ぁ
【軍医長】
折田少佐 艦長がそんな 情無い事では彼等が、浮かばれませんよ、もっと毅然と為ていて下さい!約120名の命を預っているのです!
【折田】
解っては いるのだが… 辛い! 人の上に立つのは… 辛い!
【軍医長】艦長の気持ちは下士官 水兵皆察してますよ! 厳しく優しくは艦長の人柄です ですが今は戦時下です! 心を鬼にしなくてはいけない時も有るのです!
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