第1章

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私、○○。 過去の記憶をなくして、いつからここに住んでいるのかもよく覚えていない。 記憶をなくしてから、3年が経とうとしている。 気付いたのは、病院のベッドで母親が泣いている姿を見たのは覚えている。 母親から聞いた話ではデパート事故に巻き込まれて、奇跡的に助かったと言うだけ…。 誰とデパートへ行ったか何をしに行ったのかは覚えていない。 ただ誰かの名前を呼んで居たのは確かだ。 誰かの…、誰かの… ん~思い出せない。 思い出そうとすると頭が痛くなって倒れる事があの頃はよくあった。 今は、考えないようにしているだけ。 そして私はいつもの様にバイト帰りで街中を歩いていた。
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