絶対零度の看病

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『また屋上にいるの??』 俺が学校の屋上で寝ていると沖田は決まって声をかけてきた 『お前には関係無いだろ…消えろ、俺に関わるんじゃねぇ…』 俺は冷たい口調で沖田に言うんだ… 俺は他の誰とも干渉しない、この時は世界に自分1人だけ…まさに今の一条と同じような生き方だった… ………ろ ……きろ 「起きろぉ!!授業中に寝てんじゃねぇ!!!」 俺の耳元でとんでもない大声が響いた 「高松ぅ!!先生の授業はそんなにつまんないですかぁ!!!」 ……しまった!よりによって超恐いで有名な河内(かわち)先生の授業中に寝てしまって夢まで見てしまうとは… 「ま…まさか、面白すぎて寝る暇もありませんよ」 「寝てただろうがぁ!!あぁ!!」 ……返す言葉もありません 周りからはクラスの奴等の笑い声が聞こえる 沖田もやれやれといった風に俺を見ている だけど 一条だけは俺の方ではなく、ただ冷たい表情で黒板を見ていた .
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