絶対零度の看病

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一条と会話した日から何週間か経ち、5月も終わりに差し掛かった 俺は一条に言われた通り、彼女にあまり関わらない様にした 授業中や休み時間に一条を見てみたが 俺の事を意識している様子はこれっぽっちも無いみたいだ 授業中も休み時間もずっと本をお読みになっていた 相変わらず誰とも関わろうとせずに… そんな状態が続いたある日の朝の事だった… 「あっ!“絶対零度”が来たよ」 沖田は教室に入ってくる一条を見て言う 「お前さ…いい加減その呼び方止めろ」 「なんで??」 「別に、理由はないけど…止めろ」 …“絶対零度”なんて呼ばれたら、あんまりいい気分じゃないだろう 無表情&無感動&無感情の一条もショックを受けるかも知れんしな .
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