絶対零度の女の子

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“彼女”と出会ったのは入学式も終わり、少し学校にも慣れた5月初旬だった 「女子高生もちょろいね、桜花」 俺の横で友達である沖田翔(おきたしょう)が余裕を含んだ笑みで言う 沖田ははっきり言って女たらしだ 沖田は既に数えきれない数の女とヤってるらしい 噂では一度に5人の女と……いや、この話は止めておこう 「ハァ…」 俺はまだ一度も… 「先月だけでもう10人と……ん??どうしたの??」 「……お前、後1ヶ月で1年生の女子全員とヤりそうだな」 沖田は中学の時、全学年の女子とヤったのだ…… だから1ヶ月間で1年生全員とヤるのは造作も無いだろう 「それは無理。何故なら1年生には“絶対零度”の女がいるからね」 「“絶対零度”の女……って誰??つーか何??」 頭の上に疑問符が出てしまう すると沖田は大きなため息を吐いて俺を教室に連れていく 「1年3組出席番号2番、一条詩乃(いちじょううたの)彼女が“絶対零度”のアダ名を持つ女さ」 沖田は教室の隅の席で座っている女子を指差した .
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