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「その仕草で男を一瞬で凍りつかせる、だから“絶対零度”なんだよ…ちなみに僕も彼女を落とす自信は全く無い」
「…沖田でも落とす自信が無いなんて事があるんだな」
でも彼女の伝説を聞いたら自信も無くなるのは当然の話だろう
俺なんぞが話かけたら氷漬けにされそうだ
俺達が喋っているとチャイムが鳴り、初老の教師が教室に入ってくる
「はい、授業を始めるから席に着いてください」
教師は教卓に移動しながら生徒達を席に着かせる
もちろん俺と沖田も席に座り、教科書やノートを机から出す
だが俺の頭の中にはさっき聞いた一条の話がリピートされている
一条詩乃…“絶対零度”の女、か
「ちょっと…気になるな」
俺はぼそりと呟いた
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