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「 あなたにはある程度の自由と拒否権が認められるわ。
この学園にいる間、彼らはあなたの家族に干渉出来ない。
そして、必要であれば、授業を受けなくても良い。
まあ、休む授業範囲の課題。
いわゆる、プリントはやってもらいますが…
取り敢えず、このぐらいよ。
詳しいことは、この生徒手帳を読んでおいてね 」
はい。と理事長は私の手に手帳を置いた。
生徒手帳と言えばてっきり、胸ポケットサイズで紙製の小冊子だと思っていたのだけど、どうやらこの学園では違うらしい。
手渡されたそれは、胸ポケットサイズなのは普通の生徒手帳と変わりがないものの、シルバー色で金属質だった。
パカッと開いてみると、黒い画面が明るくなり、誠華学園の校章が現れた。
そしてすぐに、私の顔写真と学年、登録番号が表示される。
モニターの反対側には 、パソコンと同じようなキーボードがついている。
メニューというボタンがあるので、これを押したら、理事長がさっき言ってた事が確認出来るのだろう。
後で確認することにして、私は理事長の方へ目線を戻した。
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