寮生活

9/11
前へ
/47ページ
次へ
「 食器片付けたわよ、カグヤ。  次はどこ手伝ったらいい? 」 「 あ、次は… 」    「 ちょっと藍ちゃん!  それどういう意味? 」    私の言葉を遮ってユナちゃんが藍ちゃんに食って掛かる。  その言葉に、藍ちゃんはハァ~ッと長い溜息を吐いた。まるで、あんたバカ?と言っているようだ。  ユナちゃんもそれには感づいたようで、ムムッと眉根を寄せている。   「 それではお聞きします 」    改めた口調で藍ちゃんが話し始めた。ユナちゃんは真剣な顔で頷く。   「 とその前に、二人ともちょっと立って 」   「 私も? 」    不思議に思いながらも、私とユナちゃんは立ち上がる。   「 まず、カグヤに聞くわね。  膝上10センチってどのくらい? 」   「 え? このくらいだけど… 」    私は手で膝より少し上の位置を示した。   「 はい。カグヤそのままね。  次は、ユナに聞くわ。あなた穿いていたスカートの長さってどのくらい? 」   「 このくらいだよ♪ 」    ユナちゃんが示したスカートの丈って………   「 はい。カグヤとどのくらい長さが違うのか、よ~く見比べてみましょう 」   「 ………同じくらいの長さだよねぇ? 」    明らかに思いっきり違うのに、ユナちゃんは私に同意を求めてきた。いや、そういう事にしておいて欲しいのかな。   「 ごめん……ユナちゃん…同じぐらいには見えないよ 」    ユナちゃんが手で示して見せた位置は、今穿いているスカートより更に短く。腿(もも)の付け根に近い。パンツが見えるか見えないかの微妙なラインだ。  
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!

26人が本棚に入れています
本棚に追加