買い物

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 カグヤが走って食堂に入っていく後ろ姿を私は見送った。時間が無いのに、私の事を気遣うなんて…。  ちょっとだけ罪悪感が芽生える。私はユナが来るのを待つ為に残ったわけでは無いから…   「 ………  ユナ、出ておいで 」    私が声を掛けると、ユナが申し訳なさそうな顔で階段の陰から姿を表した。彼女もカグヤに悪いと思っているのだろう。  そう、私はユナを待つ為に残ったのではなく、話す為に残ったのだ。   「 じゃ、朝ご飯を私より先に食べ終わっていた人が、また朝ご飯を食べる訳を話してもらいましょうか? 」    私はユナに問い掛けた。    ユナは普段、神楽坂先輩や深貝先輩を追っかけるために、私よりも早く朝食を食べ終わっていて、こんな時間に寮にいるなんてまずない。  昼頃そんなユナを連れ戻すのが、私の役目なんだけど、話しが脱線するからそれは置いといて。   「 あのね、カグヤちゃんの事なんだけど… 」    ユナは泣きそうな、心配そうな顔で話し始めた。
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