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「 ふーん自炊ね… 」
「 そうなの、せっかくキッチンあるし、してみよっかなぁって思うんだけど… 」
「 だけど? 」
「 私、朝が弱いのよね… 」
あぁ、と頷く藍ちゃん。
私が朝に弱いのは、ユナちゃんに起こされ猛ダッシュで食堂に駆け込み、さっき食べ終えた朝食などなどが証明している。
今は朝食に付いてきたコーヒーを飲みながら、二人にさっき悩んでいたことを話しているところだ。
「 はいは~い !
わたし、カグヤちゃんの料理が食べたいです!! 」
ユナちゃんが突然挙手して叫ぶ。
だけど、突然すぎて何が言いたいのか分からない。
いや、言ってることは分かるんだけどね。でも、今ってそんな話だったっけ?
「 …………
何?やぶから棒に… 」
藍ちゃんも同じ事を思ったようで、若干ユナちゃんに冷たく返す。
けど、ユナちゃんは気にした風もなく、
「 だから、私がカグヤちゃん起こしてあげる~! 」
と、明るくニッコリ笑った。
藍ちゃんはちょっと驚いたようで、目を軽く見開いていたけど、
「 なるほど 」
と顎にてをあてて呟いている。
って、ちょっと待って、それはつまり…
「 カグヤ、私とユナで起こしに行ってあげるから、
私達二人の朝食も作ってくれないかしら? 」
と、にっこり素敵なスマイル
をこちらにくれた。
笑顔なのにユナちゃんと違って、迫力というか、プレッシャーを感じるのは何故だろう?
なんか断ったら恐ろしいことになりそうな…
まぁ、別に断る理由なんかないんだけど。
「 料理するのに一人分も三人分も大差ないし、いいよ。
というか、お願いしてもいい? 」
「 ええ 」
「 まっかせて 」
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