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「顔合わせはいつするの?」
「あさってね。
それまで私は準備があるから、明日は日中カグヤと一緒にいられないけど、朝ご飯はきちんといただきに行くわよ。」
「うん、わかった。」
「私が準備してる間、カグヤがひとりになってしまうと思うけど、ごめんね」
「いいよー。大丈夫だから気にしないで。」
申し訳なさそうな顔をする藍ちゃんに、私は明るく返した。
と、ふと小さな疑問が生れたので聞いてみる。
「私ひとり…ってことは、ユナちゃんは?
ユナちゃんも準備を手伝うのかな?」
「あぁ、この子は…」
「晃様と衛様を見に行くの!」
ユナちゃんは藍ちゃんの言葉をウキウキしながら遮った。
「この子、朝ご飯食べ終わったら、神楽坂先輩と深貝先輩をおっかけに行っちゃうのよ。
まぁ、度が過ぎると先輩達の邪魔になりそうだから、昼頃にユナを連れ戻しに行くのが私の日課なんだけどね。」
そういえば、二人に出会った時に藍ちゃんが言ってたっけ、
『おバカな友人を連れ戻しに行って帰ってきたら……』
あれってこの事だったのね。
「追っかけなんてして何が楽しいのやら…
あ、そうそう。一つ良いことがあると言えば、カグヤ…」
「なに?」
「学園が始まっても遅刻だけは心配しなくていいわよ。
この子、追っかけするためにかなり早く起きるから。」
「え゛……」
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