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ガリヤクザが殺されてから数時間後、夜が明けてもまだあの気味の悪い男性は動く様子などなかった。
ただ静かに椅子に座っていた。
意味があるのかはわからないが、デブヤクザはそれまでずっと拳銃をその男性に構えていた。
ガチャッ
扉を開ける音が聞こえる。
どうやら組織の幹部+組長のお出ましのようだった。
デブヤクザ「おはようございます組長、こんな朝早くに呼び出して申し訳ありません」
佐々木「俺も本来ならコーヒータイムの時間なんだかなぁ、眠くてしゃあねぇわ」
佐々木「……で、この野郎か?ガリをぶっ殺したクレイジーな野郎は」
藤木会の連中の総結集といったところか、約20人近くの構成員が事務所に入って来た。
なぜかその中には『女子高生』のような人物もいた。
女子高生「『拷問現場』を見たらとっとと帰っていい?お昼に友達とカラオケに行く約束があるんだけど」
佐々木「友達の付き合いも大事なもんだが、それだけじゃ学べないものもあんぞ?すぐ終わるから見とけ」
組長らしい佐々木というその人物は、皮肉を感じる笑顔で女子高生にそう告げる。
どうやらその子は組長の娘のようだった。
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