午前7時、藤木会本部

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その場にいたほぼ全員が気付く。 佐々木「……演技!?」 そして マジックのように常軌を逸した非現実的出来事が今、目の前に起きていた。 理解はできなかった。 しかし今は 「撃てぇ!」 恐怖に包まれていたがとにかく、今はひたすら撃つ以外に手段などありはしなかった。 だが 『男性』は何事もないかのように佐々木に近寄る。 撃たれているのは自分だというのに、ダメージは一切くらう事なく佐々木に歩み寄っていく。 佐々木「!!」 佐々木は憶しているのか、発砲しながら距離をとろうとする。 佐々木「……物理学だとかそういうものは知らねぇ、だが」 佐々木「ありえねぇんだ!テメェの身を守る『何か』は、俺達にとっては未知なる力!」 佐々木「逃げろ!晴奈(女子高生)!殺され ガォンッ 再びあの不気味な音が事務所内に鳴り響く。 デブヤクザ「組長!」 男性は佐々木の体を幽霊のように通り過ぎる。 同時に 佐々木の体は頭の一部分を残し全てが消滅する。 『父親が殺された』という恐怖が女子高生の身を襲う。 その衝撃のあまり体は動かなくなる。 幹部「何が『目的』だ!なぜこんな真似を!」 「実験だよ」 人間とは思えない冷酷且つ残忍な瞳で男性は事務所内のヤクザ全員を見下す。
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