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数分後
血の海がそこにはあった。
まるでカタでくりぬいたパンの残りカスのように不気味に切り取られた肉片が辺り全体に散らばっていた。
女子高生「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
生き残っていたのは女子高生だけだった。
『男性』は悠然とした表情で女子高生を見ていた。
「なんでだろう、『目的をやり遂げる』とこうスカッとした気持ちになれるのは」
「最高に気分がいい。少年時代、夏休みの宿題をよく二学期開始の2日前くらいで一気に終わらせていたが、書き終った時は非常に心地よい気分になれたよ」
「君もそう思うだろう?晴奈君……だったかな」
女子高生「黙れェッ!!この殺人鬼!」
女子高生「よくも……私のお父さんを!」
女子高生は涙を流しながらひたすら叫ぶ。
「……私は『好敵手』が欲しいんだ」
「とにかく危機を味わいたかった。だからこそヤクザの中でもかなり暴力的と言われる君達『藤木会』に手を出してみたのだが」
「今の通り、非常に残念な結果で終ってしまった。正直期待外れだ」
女子高生「よくもお父さんを!藤木会のみんなを!」
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