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「黙れ」
女子高生は怖じ気付き、その場にしゃがみ込む。
「人間という生き物は『復讐の念』によって圧倒的な戦力を持ちうる事がある」
「君を生かすのはそのためだ。せいぜい私への復讐のためだけに人生を使いなさい」
男性はゆっくりと金庫に触れる。
すると金庫に『穴』があき、その中に無数のヤクの塊が見える。
男性はその金庫をかつぐと、ゆっくりと歩きながら帰っていく。
「君は『能力を手にいれる才能』があると私は過信している。『流れ星』が見えたからな」
「ここから15km先の『廃工場』に来るといい。私は待っている」
「ふひひひ」
ガォンッ
男性は扉が閉まっているのにもかかわらず、当たり前のようにそのまま事務所を出て行く。
扉には人型にくりぬいた跡のようなものができる。
『藤木会惨殺事件』
この事件は数日後、歌舞伎町のヤクザ達を震撼させる事となる。
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