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強盗「金を出せ」
中年男性がナイフを銀行員に向ける。
「キャアア!」
「銀行強盗だ!」
『藤木会惨殺事件』から数日後
真昼の静かだったとある銀行に複数の強盗達がナイフを持って押し寄せる。
強盗「黙っとれや殺すぞ!!」
その一声で気が動転していた客達は急激に青ざめ、床に伏せる。
強盗「いいか、わしらは金が欲しいだけや」
強盗「無駄な殺生はしたぁない。万が一掴まった時に罪が深くなるからな」
強盗「無事、今日を安眠したけりゃ『現金一千万』をすぐによこせ!!!いいな」
強盗「テメェら客共も妙な真似をしたら・・・
強盗「!」
客の中で『一人だけ』床に伏せずに壁にもたれ、生意気に立っている男がいた。
強盗「テメェ、気でも触れてんのか?そんなに死にてぇか」
桜庭「くだらない」
金髪ショートヘアのその男性は見下したように強盗を睨む。
強盗「くだらない?テメェ何寝ぼけた事
桜庭「そんなチャチなナイフでよく強盗なんて思い付いたな」
強盗「あ?」
強盗の額に血管が浮き出る。
同時にその取り巻きのヤクザのような連中も桜庭の元へと近付いていく。
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