桜庭太一

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その金髪ショートヘアの男性の様子に床に伏せていた客達はひたすら驚く。 桜庭「刃物なんざ中世ヨーロッパや戦国時代に終りを迎えた過去の産物だ。鈍器をぶん投げたほうがまだ人を効率的に殺せるぜ」 桜庭「現代の『殺人兵器』はこれだろ?」 カチャッ 強盗の目の前に鉄製の『重厚感のある銃口』が向けられる。 「うわぁああ!」 「なんでそんな物」 客達は慌てふためく。 それは 拳銃 金髪ショートヘアの男性はリボルバー式拳銃の銃口を強盗の額へと向ける。 強盗「あぁ?ふ、ふざけんなよ」 強盗「どうせ玩具なんじゃ ダァンッ 重い銃声が鳴り響く。 強盗は動かなくなり、その場で氷のように硬直する。 桜庭「犯罪を犯しているのはお前だ。例え『撃ち殺しても』俺は正当防衛と扱われる」 桜庭「さて」 桜庭「人を殺そうとしたんだ。逆に『殺される覚悟』はあるよな?」 強盗にはその金髪ショートヘアの男性の顔が『化け物』のように見えた。 強盗「ひぃいい!!」 強盗とその取り巻きは一目散に逃げて行く。
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