事の始まり

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ガリヤクザ「出てけつってんのがわからねぇのか!!あぁコラァ!」 「ふひひひひ」 ガリヤクザ「……」 逆上した彼は拳を振り上げ、酔っ払いを殴ろうとする。 しかしそれをデブヤクザが必死に止める。 デブヤクザ「駄目ですって!カタギに手ェ出すのは止めましょう!」 ガリヤクザ「うるせぇテメェもぶっ殺すぞコラァ!」 デブヤクザ「監視カメラにも映ってますよ!下手すりゃ俺達にもオトシマエが!」 ガリヤクザ「……」 それを聞き、彼は多少なりに冷静になる。 デブヤクザ「とにかく追い出しましょう!面倒事は辛いだけですから」 ガリヤクザ「……確かにそうだな」 その時だった。 「ふひひひ……帰らないよ、ヤクを奪うまでは」 その一言で二人のヤクザは驚いたように、酔っ払いを凝視する。 デブヤクザ「……テメェ今なんつって」 ズキュンッ 突然サイレンサーを取り付けた拳銃の発砲音が鳴り響いた。 撃ったのはガリヤクザだった。 デブヤクザ「お、お何撃ってんすか!ちょっと!」 ガリヤクザ「……こいつは今、あきらかに『ヤクを奪いに来た』と言った」 ガリヤクザ「『黒』だ。間違いねぇ」
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