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後輩を捕まえてやけ酒をあおり、財布が空っぽになったから8キロの道のりを歩いて帰った。
その途中のことだ。
コンビニの裏に、彼女はいた。
薄汚れた毛並みと、異常に輝くひとみの、月並みな野良ネコとして。
ただ一つ普通じゃなかったのは、彼女が、ハーゲンダッツのカップをなめていたことだ。
俺の目に、たちまち涙が盛り上がったことを理解していただけると思う。
何いただけない?
その時俺をフった彼女の好物が、何を隠そうハーゲンダッツだったんだよ。
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