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「別に俺はお前の事が嫌いで目を逸らしたわけじゃないんだ」
「じゃあ…なんで?」
「それは…」
そういうと怜はギュッと祥太を抱き締めた。
そしてそのままゆっくりと優しく祥太の背中をポンポンと叩いた。
「祥太の顔見てると、こういう事したくなっちゃうから」
少し恥ずかしそうに怜が言う。
「別に…これくらいだったら…いくらでもしていいのに…」
怜の背中をギュッと掴みながら、目の前の肩に頭を乗せ、祥太が言った。
「いくらでもギュッてして良いから。だから、俺の事避けるの止めてよ…」
「うん、分かった。ごめんな祥太」
「…もっかい頭撫でてくれたら許す」
「はいはい」
怜は馴れた手付きで祥太の頭を撫でてやった。
「これで機嫌直った?」
「うん//」
「良かった」
「えへへ」
「祥太って、やっぱカワ「お前らいい加減に席についてくれないか」
気付くと、教室にはすでに先生が来ており、クラスの連中も皆、席についていた。
まぁみんな怜達を見てたけど。
「イチャつくの終わったんならさっさと席につけ」
馴れた様子の先生。
まぁそれくらいコイツらはいつもあんな感じなのだ。
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