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「遊人!遊人!」
「何?」
「今日の怜、なんか雰囲気違う気がしない?」
授業の合間の休憩時間。
俺は祥太に言われ、他の友達と喋っている怜の方に視線を向けてみた。
「…別にいつもと変わらない気がするけど?」
「えー、そうかなー?何か違う気がすんだよねぇ」
そう言われ、もぅ1度怜を見直す。
うーん…俺には分からん…。
祥太の方に視線を戻すと、祥太はまだ怜を見つめてうなっていた。
「何かこぅ…いつもの感じじゃないっていうか…どこかシックリこないっていうか…」
「…あ、そう」
俺としては怜の変化など特に興味は無いので、さっさと次の授業の準備を始めるまでだ。
そういえば次の授業は数学だったな。
祥太のやつ、ちゃんと宿題やってんのか?
「祥太。お前、数学の宿題やって「分かった!!」
ぅお!!
ビックリした。
「急に大声出すなよ…」
クラスのやつ全員コッチ見てんじゃねぇか。
まぁ当然、怜も不思議そうな顔してコッチ見てた。
「分かった!分かったよ!怜の違和感!」
「俺?」
大声を出した原因が自分だと知り、もっと不思議そうな顔をする怜。
そりゃそうだよな。
俺でも驚くよ。
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