俺と俺の親友達の日常

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「俺がどうかしたのか?」 「怜の違うトコ分かったよ!」 「…は?」 意味が分からん、と言った感じで怜が俺に視線を移す。 「祥太がさっきから『今日の怜はいつもと雰囲気が違う』って言ってたの。それで、違う理由が分かったんだとさ」 「なるほどね」 納得した様子の怜。 「語彙の少ない親友を持つと苦労するな」 怜が俺に向かってボソリと呟いた。 「怜が親友でホントに良かったよ。俺1人でコイツの面倒なんて見切れねぇよ」 「確かに。俺もお前が親友で良かったよ」 俺と怜はガシッと堅い握手を交わした。 「ちょっと!2人して俺の悪口言うなんてヒドくない!?」 おっと、祥太の事忘れかけてたよ。 「ごめんごめん、そぅふくれんなって」 そう良いながら怜は祥太の頭にポンと手を置き、そのまま優しく撫でた。 「そんなんしたって…俺、子供じゃねぇんだかんな…機嫌なんて直んないからな…」 そうは言うものの優しい手付きで撫でられて、幾分か祥太の機嫌は直っているようだった。 (相変わらずコイツらは…) 「で、怜の違うトコって結局なんだったわけ?」 俺はこの甘ったるい雰囲気に耐え切れず(きっと俺だけじゃない、クラス全員だ)、先程まで祥太が騒いでいた話題に戻した。 ハッとした様子で祥太と怜が俺の方を見た。 お前らどんだけ自分らの世界に入ってんだよ。 「俺も気になる。何なんだ?俺の違うトコって」 祥太の頭を撫でるのを止め、そのへんの椅子に座りながら怜が祥太に問う。 「あのさ、怜さ…」  
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