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「怜っ!もっと褒めろ!」
「祥太えらいえらい」
もう幼稚園児と保父さんだな(笑
「つか怜。顔ニヤけてるから」
「…っ」
自分では気付いていなかったのか、慌てて口許を押さえ真顔に戻る。
祥太の前ではどうやってもクールでいたいのね、貴方。
「ん?どしたの怜」
急に撫でるのを止めた怜を不思議そうな顔をして見つめる祥太。
いつもなら身長差のせいで見上げる形になっているが、今は怜が座っている為、祥太は怜の顔を覗きこむ形に。
あぁそんな覗きこんだら…。
「…っ!!//」
ほれ見ろ、言わんこっちゃない。
バッと祥太から目線を逸す怜。
「れーいー?」
流石に訝しげにする祥太。
「いや…何でも無いんだ…」
「俺から目ぇ逸らしといて何が何でも無いんだよー!」
「だ、だからホントに何でもないんだ…」
「嘘つけっ!コッチ向けよー!」
目を逸らしたままの怜とどうにかして目を合わせようとする祥太と、祥太を見ないようにしようとする怜。
(やれやれ…他でやってくれないかねぇ)
俺を含め、クラス全員がそう思った。
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