ふたりはふたり

19/20

14人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
「…………………あの時、 ………杏子さんにキスしたのは、 ……杏子さんの事が好きだから! 杏子さんは俺の事幼なじみにしか思ってないかもしれないけど、俺は杏子さんの事1人の女性としてずっと見てた! 自分の思いを伝えないで諦めるの嫌だから、聞いて? あなたの事が好きです! 俺はあなたの幼なじみ以上になりたい。1人の男として隣にいさせてくれませんか?」 杏子は真っ赤な顔をしてただひたすら焔を見つめた。 焔の真っ直ぐで力強い瞳が逸らせなかった。 杏子はくりくりした大きな瞳が驚きで更に大きくなっていた。 しばらく沈黙が続き、杏子は俯いた。 そして、再び顔を上げモジモジしながら焔を見つめ、ゆっくり口を開いた。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加