32歳女性主婦

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タッタッ… ヒールの音が狭い廊下に鳴り響く。 「ハァー大変!また遅刻しちゃう」 タッタッ… 「おはようございます!」「いらっしゃいませ。」 「ありがとうございました!」 ヒールの音を隠すようにすでに朝礼は始まっていた。「えぇ…」 ガラガラ… 店長が一言を言い出すとき、シャッターが開いてみんな振り返る。店長も話ができず苦笑する。 「すいません、遅れました」 彼女も同時に苦笑しながら申し訳なさそうにロッカーに向かう。 その反面スタッフ達は彼女に対して笑顔で挨拶をする。 そう彼女は遅刻の常習犯だった。
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