狭間の存在価値

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「お前は10日間学校にも行かず、ずっとあそこにただずんでいた。俺のせいだと悔やみ…」 「なんだよ…それがなんだっていうんだよ!」 「だからお前はここに堕ちた。思い悩んだ人間だったからだ」 「だからなんだよ!取って食おうとでも言うのか!思い悩んだ人間の脳みそはさぞかし美味いんだろうな!」 俺は頭に血が上って下りる気配がなかった。 「少し落ち着け。座れ。コーラでも飲め」 俺は立ったままだった。 「はぁ…思い悩んだ人間が美味そうに思うか?どっちかというと不味そうじゃねぇか。 この狭間はな?思い悩んだ人間を救うためにあるんだよ」 「はぁ?」 俺は少し落ち着いた。
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